高麗人参と紅参はどう違うの?

高麗人参と一緒に紅参という言葉をよく耳にしませんか?紅参は高麗人参の加工方法のひとつです。
高麗人参の加工方法と紅参の特徴についてまとめてみましたので、購入時の参考にしてみましょう。

高麗人参と紅参の違い

高麗人参

高麗人参は別名、御種人参と呼ばれ、中国の遼東から朝鮮半島、ロシア沿海州にかけて自生するウコギ科の多年草です。
人参とも呼ばれますが、野菜で食べる人参とは全く別の植物です。
高麗人参は根の部分に特有成分のジンセノサイドと呼ばれるサポニンの一種が多く含まれています。
根が人の形をしているもの程、高品質とされています。
高麗人参は抗酸化作用が強く、老化を防止し、疲労回復、滋養強壮、生活習慣病を予防改善するなどの多くの効果があります。

紅参

高麗人参は大きく分けて三つの加工法があり、そのひとつが紅参です。
ほかのふたつは水参と白参です。
紅参は4〜6年かけ栽培した高麗人参を皮つきのままで 蒸し、紅色になるまで乾燥させて加工したもので、三つの中で最高級とされています。
名前のとおり色は赤茶色で、水分が14%以下しか含まれていないため、固くて長期的に保存が可能です。

一方、紅参に対し水参は畑から収穫した生の高麗人参そのもので、80%程の水分を含みます。
生なので天ぷらや、煮物に使ったり、好きな方法で調理して食べることができます。
根を煎じてお茶にすることもできます。
生なので保存期間が紅参に比べると短く、腐りやすいです。

白参は水参の皮を剥き乾燥させたもので、白くて奇麗な色をしています。
皮を剝くことにより、皮に含まれる栄養成分が失われるため、紅参よりも薬効が劣ります。
白参の中には皮を剝かずに乾燥させたものもあります。

紅参の特徴と効果

紅参は高麗人参の特有成分のジンセノサイドが水参、白参に比べ多く含まれています。
そのため優れた薬効があり、医薬品や漢方薬の原料としても使用されます。

紅参は動脈硬化を予防し、中性脂肪値やコレステロール値を下げます。
血管の健康を促進し、血行促進、冷え性、更年期障害の改善に働きます。
免疫力を向上し、花粉症やアトピー性皮膚炎などのアレルギー症状を緩和します。
また認知症の予防も期待されています。
ホルモンバランスを整え、自律神経を安定させる働きもあり、身体的のみならず、心理的、精神的な安定にも作用します。

美容面ではアンチエイジング、美肌、しみ、しわ、たるみの予防と育毛にも効果があります。

紅参の摂取の仕方

紅参は煎じてお茶にして飲むことができます。
自分で調理するのは手間がかかるので、エキスやカプセル、錠剤で販売されている製品を利用すると便利です。
紅参の効果を実感するためにはある程度継続して摂取することが大切です。
好きな時に摂取してかまいませんが、空腹時に摂取すると吸収が高く効果的です。

紅参を摂取すると、胃腸の具合が悪くなる人もいますが、その場合は一旦摂取を止め、様子をみた方がよいでしょう。
最初は少量を数回に分けて試してみることをおすすめします。
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