高麗人参に含まれるジンセノサイド

国内に流通する健康食品の中で、抜群の知名度を誇るのが高麗人参です。
高麗人参は2000年以上も前からその効能が知られ、人々の健康増進に貢献してきました。
高麗人参の薬効はジンセノサイドという成分によるところが非常に大きいことがわかっています。

サポニンとジンセノサイド

高麗人参にはサポニンが含まれています。
サポニンは植物の根、葉、茎などに含まれている配糖体という成分で、大豆に含まれるのが大豆サポニン、高麗人参に含まれるのが人参サポニンと呼ばれ、それぞれ違った特徴が備わっています。
サポニンは殺菌効果があり、水と脂の両方に溶けます。
この性質を利用し、サポニンは界面活性剤として化粧品にも配合されています。
高麗人参にだけ含まれるサポニン群をジンセノサイドと呼びます。
ジンセノサイドは単一成分でなく、いくつかの種類に大別されます。

ジンセノサイドの特徴

多くのサポニンは、過剰に摂取すると毒性があるといわれていますが、ジンセノサイドは毒性がなく、副作用も起きず、安全であるということが確認されています。
高麗人参は、およそ30種類以上のジンセノサイドを含んでいて、中枢神経を鎮静する働きのジオール系、中枢神経を刺激するトリオール系、免疫機能を活発にするオレアノール系に大別されます。
これらの成分がバランスを取り合って作用することにより、高麗人参の薬効が高まります。

ジンセノサイドの効果

ジンセノサイドは強い抗酸化作用があり、活性酸素の働きを抑制し、老化を防止します。
またコレステロール値を低下させ、血行を促進するため、動脈硬化や生活習慣病の予防と改善に有効に作用します。
自律神経を安定させ、ホルモンバランスを整えるため、更年期障害の軽減、ストレス耐性、免疫力の強化にも効果があります。
内臓脂肪を減らし、肝機能を整え、精力増進にも有効に作用します。

ジンセノサイドを一番多く含む高麗人参は紅参

高麗人参は加工方法によりジンセノサイドの含有量に違いがあります。
ジンセノサイドの含有量が最も多いのが、6年根使用の紅参です。
生の高麗人参を紅参に加工する過程でジンセノサイドが更に増えることが確認されています。
例えば、生の高麗人参には含まれないジンセノサイドRg3、Rg2が紅参には多く含まれます。

ジンセノサイドは産地や栽培方法、収穫の時期によっても違いがあります。
紅参は水参や白参にはない有効成分がバランス良く含まれています。

高麗人参は年代を問わず、幅広い年齢層の男女のどちらにも健康と美容上の効果が認められています。
疲労やストレスが溜まっている若い方、健康に不安を感じる中高年の方々に、是非、ジンセノサイドを豊富に含む高麗人参の摂取をおすすめします。
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