高麗人参は胃に効く

高麗人参は疲労回復や滋養強壮に効くことは広く知られていますが、実は胃に対しても効力があることが中国最古の医学書に記されています。
2000年以上も昔から高麗人参の胃への作用が知られ、人々の役に立ってきたとは驚きです。
高麗人参は何故胃に効くのでしょうか?

ストレスと胃

胃腸の健康に不安を抱えている人は年々増え続けています。
特に胃の調子があまりよくないと感じている男性の数が多いといわれています。
胃の健康とストレスは深い関係があります。
現代はストレスの溜まりやすい社会で、自分で気がつかないうちにストレスを抱え込んでしまい、結果、胃を悪くしてしまうというケースが多発しています。

ストレスは自律神経を乱す原因のひとつ

自律神経は昼間、活動している時に働く交感神経と、休息中や、夜の睡眠時に活動する副交感神経からなり、24時間働き続けています。
このふたつの神経のバランスがうまく取れていると健康状態が良好といえますが、ストレスや不規則な生活、疲労の蓄積などにより自律神経が乱れると体にさまざまな不具合が生じます。
胃の調子が悪くなる原因のひとつとして、自律神経の乱れが考えられます。

ストレスからくる胃の不調

ストレスや過労により自律神経が乱れると、神経性胃炎や過敏性腸症候群になる可能性があります 。
神経性胃炎は胃酸の分泌が増え、胃に不快感が生じます。
食欲が落ち、胃に痛みや胸やけがあり、気分もすっきりしません。

自律神経の乱れにより、腸のぜん動運動が異常を起こすと、下痢や便秘を繰り返す過敏性腸症候群になる場合もあります。

ストレスを軽減し、自律神経を安定させる高麗人参

人はストレスを長時間受けると、コルチゾールというホルモンが副腎から分泌され、ストレスに抵抗するように働きます。
しかしコルチゾールが多く分泌されると副腎の負担が増え、ホルモンのバランスが崩れ、さまざまな病気の原因を作ります。
高麗人参はコルチゾールの過剰な分泌を抑える働きがあり、ストレスを軽減する効果があります。

高麗人参の特有成分、ジンセノサイドの効果

高麗人参に含まれるサポニンのジンセノサイドは、交感神経の働きを促進するトリオール系と、副交感神経の働きを促進するジオール系があります。
これらがうまく働き合うことにより、ストレスからくる自律神経の乱れやホルモンバランスの乱れを正し、胃炎や胃の不調を軽減します。
高麗人参は胃酸の分泌を正常にし、胃にできた潰瘍を治すための物質の合成を促す効果も認められています。

ピロリ菌の減少にも効果のある高麗人参

ピロリ菌は人の胃の中にいる細菌で、慢性胃炎や胃潰瘍の原因になる菌です。
高麗人参はピロリ菌を減少させる効果があることが、近年の研究により明らかにされています。

胃の調子が悪い時の高麗人参の飲み方

高麗人参は継続して飲むことによりストレスが軽減され、胃に効くという実感が生まれます。
胃の調子があまりよくない時は、食後に飲むようにしましょう。
高麗人参は一般に、空腹時に飲むと吸収率が高いといわれていますが、胃の調子が悪い時は、空腹時を避けて飲みます。
高麗人参を飲んで逆に胃腸の調子が悪くなったり、吐き気がするなどの症状が出た場合は、服用を一旦控え様子をみるようにします。
必要であれば医師に相談しましょう。
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