高麗人参を過剰摂取したらどうなる?

高麗人参は漢方や医薬品に使用されていることから、薬用としての面が強調されることがありますが、元々は植物で安全性が確認されています。
しかし安全とはいえ、もし高麗人参の健康食品やサプリメントを過剰摂取してしまったら、一体どのような反応が起きるのでしょうか。

高麗人参の過剰摂取

これは一般論ですが、どんな安全な食べ物でも過剰摂取はよくありません。
まずそのことをしっかりと頭に入れておきましょう。

サポニンの過剰摂取の影響とは?

高麗人参は薬効成分としてサポニンを含んでいます。
サポニンは植物に含まれる苦みや渋みの元になる成分で、食品では高麗人参のほか、豆類やごぼうなどに含まれています。

サポニンは通常の摂取量では問題がありませんが、過剰摂取すると下痢、吐き気など、場合によっては深刻な健康被害が出ることがあります。
これはサポニンの種類によっては溶血作用があるためです。

高麗人参のサポニン、ジンセノサイドの安全性

高麗人参に含まれるサポニンはジンセノサイドと呼ばれ、安全性が確認されています。
もし誤って大量に摂取しても、ほかの種類のサポニンを過剰摂取した時に起こるような深刻な健康被害の心配はありません。
ジンセノサイドは安全なサポニンの一種です。

サポニンの血行促進効果の影響

高麗人参のサポニンは血行を促進する効果があります。
そのため過剰摂取すると、血行にかかわる症状として動悸、頭痛、のぼせ、発熱、息切れなどの症状が起きる可能性があります。

特に高血圧症の方が過剰摂取すると、血圧が上昇し、心臓に負担がかかる可能性があり注意が必要です。
高血圧症の方は事前にかかりつけの医師とよく相談し、高麗人参の摂取の可否を決めることが必須です。

高麗人参の血行促進効果は過剰摂取すると 発疹、赤み、かゆみ、吹き出物の悪化などの皮膚トラブルが起きることもあります。
特に何らかのアレルギーをお持ちの方は気をつけましょう。

高麗人参の適量とは?

高麗人参は生、サプリメント、医薬品、漢方薬など色々な形で販売されています。
生の場合は野菜と同じ扱いで、特に過剰摂取を気にする必要はありません。
医薬品、漢方薬で飲む場合は、パッケージに記載されている指示に従った量を服用します。

健康食品、サプリメントでは用量の指示があればそれに従って摂取します。
一般に1日あたりの目安として、エキスを使用したサプリメントですと100mg、煎じてお茶にして飲む場合は

5g程度から始めるとよいといわれています。
慣れると少しずつ増やしてみましょう。

ただし処方薬を服用している場合やアレルギーがある場合、そして高血圧症の方は事前に医師に相談して決めるようにします。

過剰摂取していなくても、体調や体質によって体に不調が現れた場合は一旦摂取を控えて様子を見るようにし、必要であれば薬剤師や医師に相談しましょう。
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